玩具は、子どもが成長するうえでなくてはならないものです。子どもはあそびのなかで、さまざまな生活に必要な知恵、工夫を体得していきます。身体的な成長、こころの成長もまた玩具によって形成される部分も少なくありません。素朴な素材、プリミティブな玩具ほど子どもにとって創造力をかきたててくれる玩具なのです。子どもたちにとって大切な時期だからこそ、上質な玩具で育てたい。そんな想いでセレクトした玩具たちがたくさん取り揃えてあります。
さわる、つかむ、ひっぱる、もつ、はなす。遊びのはじめの段階は、まずいじったり、口でなめたり、さわったりして感触の神経が発達していきます。
階段の上り下りやトンネルくぐりは、四肢のバランス、爪先での蹴りを促し、空間の認知を助けます。動くものに対する好奇心は移動運動を促進します。ものの動きにつられて、自然に運動を助けます。
たくさん動いてあそべるような空間をつくってあげることで、園内冒険のはじまり!そのため、この年齢の室内ではおもちゃをたくさん置くのではなく、スペースに余裕を持たせた環境整備を行っています。
これまでに体験した行為を自然に繰り返し、あそびのなかに、目的と法則性がうまれてきます。
手先の器用さを発達させることで、言葉の発達を助けると言われます。また、空間の認知能力を高め、空間の共有体験を得ることができます。
人形をひとりの人格として扱うことにより、優しさ、思いやりなどの社会性を育てます。そのために、人形には名前をつけてあげます。
いろいろな素材や道具を見て、“さわる”“合わせる”“回転させる”“はめる”“ちぎる”など、動作を繰り返し練習しながら遊ぶことを覚えます。このことは構造認知の遊びでもあり、手の機能の発達を促すだけではなく思考の訓練につながっていきます。
子どもは何かを“つくりたい”という欲求をもっています。例えば、積み木においては、子どもは今まで体験してきたさまざまな概念を形として表現していきます。記憶力、想像力、問題解決力、美的感覚、観察力など、さまざまな能力の発達を促進します。そして、高度な空間認知の能力につながっていきます。