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担当制保育

保育士の優しい眼差しに見守られて

保育士の優しい眼差しに見守られて

担当制保育とは、保育士ごとに担当する子どもを決め、同じ保育士が食事・排泄・睡眠など、生活に関わる介助に計画性・継続性をもって携わる保育方法のことです。
一般的に多くの保育園で行われている「一斉保育」では、散歩・食事・午睡などクラスの日課が一斉に行われるため、同じ時間に同じ行動をし個々の生活リズムへの対応が難しいのですが、親愛会では、ひとりひとりを大切に育てる理念のもと、すべての園でこの担当制保育を取り入れており、個々の子どもの発達の段階や気持ちに寄り添った保育を実践しています。

担当制とは

ご家庭でのお母さん、お父さんがそうであるようにいつも世話をしてくれる大人が定まっているということは、子どもの情緒を安定させることにつながります。

保育士の優しい眼差しに見守られながら保育された子どもたちは、要求があった際に担当の保育士を見ればすぐにどうしてほしいか分かってもらえるし、助けてもらえます。

担当制は子どもの内面を支えることにも適しています。目にみえる形で表れる運動発達と違い、内面の発達は目に見えにくいものですが、決められた保育士が受け入れる、子どももわがままが言えるという関係性の中で、子どもの内面の発達を支えていくことができるのです。

担当制とは
担当制とは

また担当する保育士が子どもの発達段階や心理状況などをよく把握して、丁寧に接してあげられる結果、子どもも習慣がきちんと身につけやすいということが言えます。

時には「そう、今日は私にやってほしいのね。」と言ってさっとやってあげることも必要ですし、「あなたならできるよ。私がここで見ているから、やってごらん。」といって励ますことも必要でしょう。

そのように、子ども自身の能力、発達段階とその時に乗っかっている気持ちを素早くキャッチすることで、子どもと信頼し合いながら身辺の自立を進めることができるようになります。

特定の子どもを特定の大人が見ることを担当制と呼ばれていますが、親愛会では、乳児期の保育に担当制を取り入れています。
家庭では、例えば、いつもお母さんがお世話してくれるように、保育士が決まっていると子どもの情緒は安定します。

また担当する保育士が子どもの発達段階や心理状況などをよく把握して丁寧に接してあげられる結果、子どもも習慣をきちんと身につけていくと考えられています。

子供達は活動する瞬間、自らを個性化する。
<Dewey>

ひとりひとり大切に育てることを根拠として

集団の中でひとりひとりの違いを認め、個を尊重し育児をすることで子どもは愛着行動を示しますようになります。

子どもは、母親や保育者といった人たちの手にゆだねられて、ミルクを飲む、おむつを替え、眠りや着替えなどの世話をされていますが、その時、他の動物とは異なりコミュニケーションがとられ「ミルクを飲もうね」「おいしいね」「おむつがぬれたね」などと視線を合わせながら必ず言葉をかけてその行為をします。この過程で徐々に信頼関係が確立され、精神的に安定していきます。

ひとりひとりの子どもについて計画を立てた上で、いつも同じ保育者が同じ手順と方法で世話をします。集団の中でコンスタントにできない場合もありますので、副担当になる人を決めておいた上でクラス全体の仕事分担、保育の役割分担を明確にします。

生活面(食事、排泄、睡眠、着脱)等の育児も子ども自身が主体となれるような介助、保育者と子どもの協同の仕事として発達段階の見通しを立てて行います。

0歳児は、あせらずひとつひとつ手をかけてあげることが必要なので、行きつ戻りつ前進し意識的に進めることが大切です。

ひとりひとり大切に育てることを根拠として
幾何学模様

担当制保育のいいところ

Merit01

子どもたちにとって

子どもたちにとって

  • 自分のペースで生活できる
  • 保育園の生活に早くなじむことができる

「担当の保育士さんは第二のお母さん。
安心してすごせるよ!」

Merit02

保護者にとって

保護者にとって

  • ひとりひとりの個性や発達に合った保育が期待できる
  • 担当の保育士に子どもの様子を聞きやすい

「1日の様子がよくわかって安心!
子どもの成長を一緒に見守ってくれて心強いです」

Merit03

保育士にとって

保育士にとって

  • ひとりひとりの子どもに丁寧に関われる
  • 日々の小さな成長を見守ることができる

「子どもとじっくり向き合い、ひとりひとりにあったサポートが見極められます」

幾何学模様

乳児期(0~2歳児)の3年間の考え方

0歳児クラス

0歳児クラス

0歳児クラスでは、24時間の⽣活リズムを最も⼤切にしています。家庭からの⾃然な流れの中で機嫌良く過ごすことが情緒の安定につながります。⼦どもとの良い関係(保育園では保育⼠がお⺟さんの代わりです。)を担当制で保育することでつくれると考えています。

1歳児クラス

1歳児クラス

1歳児クラスでは、家庭からの生活リズムをとても大切にしています。
保育園で機嫌良く過ごせ、あそびに意欲的になれるのは、生理的欲求(睡眠、排泄、食事)が満たされているからです。この時期の子どもにとって大切なのは、自律(自己コントロール)していくことだと考えます。そのために保育士は、子どもがその気になるまで待つことを大切にしています。

2歳児クラス

2歳児クラス

2歳児クラスになると、⽣活の⾯では、⾃分でできることが増えてきます。お友だちにもずいぶん関⼼がもてるようにもなります。⾃我の芽⽣えにより「⾃分で⾃分で」と⼀⼈でできるようになったことを喜びとして感じる時期です。乳児期で個⼈的に丁寧に育児され⽣活習慣が形成されることで秩序が⾝につきます。この事を⼤切にしていきたいと考えています。

あそびの大切さ

⼦どもの⾃然な動きを⾒ていると、⽣活以外はすべてあそんでいるのが普通です。ごはんを⾷べる、寝る、排泄、おむつ交換など⽣活の部分であるもの以外は、すべてあそびと⾔われます。親愛会では「あそび」をこの時期の⼦どもにとっての「まなび」と捉えています。⼦どもはあそびを通してさまざまなことを学んでいきます。普段のあそびの中でいろいろなものに触れたり、聴いたり、⾒たりして五感を使う体験をしていくのです。
また、いろいろな動きをすることで⾝体の発達を促し、五感を使うことが中枢神経の発達を促します。特に乳児期は、赤ちゃんから人間になっていく過程でいろいろな機能や感覚を発達させる途中段階といえます。たとえば耳にする音について、子どもにとって心地よい、刺激が強くない音を聞かせることが大切です。子どもにとって世界で一番美しい音は、お母さんの声であるといわれています。

あそびの大切さ

乳児クラスの1日の流れ

9:00

保育園は7時に開きます。
「おはよう」と声をかけ「変わりないですか?」「体調どうですか?」など、子どもの様子を確認します。

10:00

天気の良い日は園庭で遊んだり、散歩に出たりするなど、外に出て体を動かすなかで季節も感じられます。
お部屋では少人数だからこそできるあそびや、わらべうた、絵本を読むなど、保育士とゆったり過ごします。

11:00

担当制の中で特に⼤切にしていることは基本的生活習慣を身につける育児です。
1対1で丁寧に育児することで⼦どもの⾃⽴につなげていきます。

12:00

食事も担当の保育士と一緒に食べます。
子どもの食事の形態や食事の量は、担当者だからこそ把握できることです。

16:00

お部屋では、手首や手先の発達を促すあそびなど、微細あそびを多く取り入れています。
のんびりとお部屋で過ごしながら、お迎えを待ちます。

17:00
〜19:00

順次降園していきます。今日あったことなどを保護者にお伝えし、「またあしたね!」と声をかけ見送ります。

〜 担当制保育について(0、1、2歳児)〜

親愛会では「担当制保育」を取り入れています。
ところで、「タントウセイって何?」と思われる⽅も多いと思います。これまで⽇本の保育園や幼稚園では「⼀⻫保育」が主流で、みんなが同じ時間に同じ⾏動(散歩、⾷事、お昼寝など)を⾏わせていました。
こうしたなか、近年、厚⽣労働省の新保育所保育指針に「担当制保育」の導⼊を推奨すると明⽂化されました。担当制保育は、乳児保育で先進的な取り組みを⾏っているハンガリーで⽣まれた保育理論で、デンマーク、フィンランド、オランダ、ドイツなどヨーロッパ諸国では導⼊が進んでいます。

担当制保育では、保育⼠の担当する⼦どもが決まっています。これはクラスのなかで担当児以外を⾒ないということではなく、クラス全体として⼦どもも⼤⼈(保育⼠)も協働して⼀⽇が⾃然に流れていくことを理想とした保育理論です。

コラム 〜 担当制保育について(0、1、2歳児)〜
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