親愛会では、大学や各種養成校、研究者などの協力のもと、保育者の質の向上をテーマにした研究にも積極的に取り組んでいます。
当法人の理事は、淑徳大学の大学院でわらべうたの効果についての研究を行っています。
また、白梅学園大学との共同研修では、エピソードや保育マップを保育指針と照らし合わせた研究にも取り組んでいます。
研究内容は年に1回の学会でも発表されています。
⼦どもが過ごす環境を整えればいい保育になるわけではなく、そこに関わる⼈(保育者)の資質向上がなければ、保育の質は担保されません。現場は、保育者個⼈の価値観、⼦どもとどう向き合うかなどの保育感、さまざまな個性が集まる場所でもあります。
このような保育環境で、まるで⽰し合わせたようにワンチームとなって同じ⽅向に肩を並べて助け合い保育園での仕事をまっとうしようとする保育者たちの⼼の集積が、保育の質向上の⼒となっていくのです。
「1⽇中⼦どもと遊んでいて楽しそう」。そんな表⾯的な保育⼠の仕事のイメージから、保育を志す者も少なくありません。これ⾃体は悪いことではなく、さまざまなきっかけから保育者を⽬指すキャリア形成⼿段を整備して欲しいと願っています。
しかしながら、実際の現場は、多種多様な個性をぶつけてくる⼦どもたち、⼦どもの成⻑を共に⽀える保護者への⼦育て⽀援など、さまざまなケースに突き当たります。課題解決に向けて多くの話し合いを重ね、時に喜び、時に悩み、保育者も成⻑していきます。
保育者の成⻑とは、ひとりひとりの想いや悩みを保育者同⼠が語り合い、学び合いができる環境を整えることによって成り⽴つと親愛会では考えています。そのためには、先を⾒据えた学びやその姿を仲間に共有できるよう保育者のマインドを刺激していけたらと思います。
現在、保育者が⽇々の⼦どもの姿をどのような眼差しで感じているのか。⼦どもの成⻑を捉えるために、何を軸としながら中⻑期的に考えていくことができるのか。また、私たちの保育技術が⼦どもが育つ環境に、どのような影響を与えているのか。今後、保育実践研究を踏まえながら随時公開してまいります。