こころのこもった声、読み⽅で絵本を読んでもらった⼦どもはとても幸せな感覚を享受できます。お⺟さん、お⽗さん、保育士のひざのうえで愛情に包まれて、絵本の世界を旅してくるのです。⼦どもたちは安⼼してその世界にひきこまれ、そして帰ってくることができます。
絵本には日常会話で使われないような言葉が多くあります。これは無駄なことではなく、洗練された美しい日本語を体験できるまたとないチャンスなのです。このような言葉がちりばめられている絵本はまさに、言葉の宝石箱です。子どもたちは、絵本を通して理解力、思考力、想像力、表現力、創造力を培います。
人生をこれから歩もうとする子どもたちは、心のなかに白いキャンバスをもっています。そこに絵本を通した人生の疑似体験を、描いていくのです。絵本には、先人のすばらしい教え、体験がたくさんあり、古今東西かかわらず、語りつがれてきています。この人生の疑似体験の繰り返しが、将来、潜在的に困難を乗り越える意識、知恵、生きる術、力の源となるでしょう。
絵本は、乳・幼児期に読んであげることが重要です。人間の脳は、乳・幼児期にその大部分が形成されると言われます。絵本は、量だけでなく質がとても大切で、子どもの感性に直接影響を与えるとされます。”感動する”または、”何かを感じとる”ことが、心の豊かさの成長につながります。
心を込めて ふつうに
ゆったりとあたたかい気持ちで
途中、質問したり
感想をきく必要はありません。
字が読めても”自分で読んで”と
言わないでください。
同じ本を繰り返し読むことも
良いことです。(安心の証)
絵本は「聞く力」を育てます。
書物を読むことによって、いにしえの賢人を友とする。
つまり、本を通じて昔の優れた人を知れば知識を得ることができる。
「孟子」