給食の調理のほか、子どもたちの体に必要な食事内容を考えた献立を作成しています。また、給食室の衛生管理も担当しています。
現在、栄養士は私を含めて2人、調理師は3人でパートの方もいます。小さなチームですが任された仕事は大きく、専門性の異なる仲間たちといかに円滑に作業ができるようにするかを考えるのも私の仕事です。
給食づくりでは、子どもたちが食べる姿を想像して、食べやすい大きさや見た目を考え、五感を刺激できるような食事の提供を心がけています。できるだけ国産の材料にこだわり、手作りを目標として、既製品は積極的には使いません。だしはこんぶとかつおぶしでとり、素材そのもののおいしさを実感してもらえるようにしています。
転職を考えていたころ、私は子育ての最中でした。しかし、フルタイムで責任ある仕事を続けて子育てと両立していきたいという思いが強く、それを実現できる職場を探していました。
具体的には、自宅からの通勤時間、また、自分の希望に合った勤務時間帯が選択できるかどうかがポイントでした。その条件が合って親愛会が目に止まり、住宅手当が支給されるなど福利厚生面が充実していることに、長く続けていくうえでの魅力を感じて入職を決めました。
栄養士の仕事をより充実したものにするために、私は保育の職員と連携し、子どもたちの成長により深く携われるように心がけています。
たとえば保育士が食事で困ったことがあれば、「口の動きはどう?」「介助の仕方を変えてみては?」などと声をかけ、保育士とは違った角度から専門的なアドバイスをできることが私たちの強みだと思っています。保育士と意見交換し、実践してもらって「うまくいきました!」と報告してもらえたときには大きなやりがいを感じます。
クラスで子どもたちが給食を食べている様子を見に行って「この切り方、ちょっと大きかったよ」と言われたり、「今日のこれがおいしかったよ」と言われたり。現場の声を聴くこともやる気につながります。
職員みんなが和気あいあいと仕事をしている雰囲気があり、そこが一番気に入っています。
職員が気軽に悩みを相談してくれたり、クラスの様子を報告してくれたりするのがとても嬉しいですね。私のほうでも保育の職員と給食の職員との垣根を低くするように心がけ、各クラスの子どもたちと日頃から積極的にかかわるようにしています。
働き方では、週末にしっかりとお休みを取れるところがとてもありがたいですね。給食を食べる子どもたちの体は小さいけれど実際に作る量は多いです。調理では重たい鍋を持ったり大量の野菜を切ったりするので、栄養士は本当に体力勝負の仕事です。体をこわさないよう、しっかり休むことで体調管理をすることができています。
日々の給食のなかで「食育」を実践することで、栄養士として成長していきたいです。
近年「食育」が注目されていますが、私たちができるのは、毎日の給食を提供すること、目の前で食べてもらうことです。給食に旬の野菜を取り入れて子どもたちの興味を促したり、新しいおいしさに気づくことで苦手な野菜を完食できるようになったり、そうした日々の積み重ねこそが「食育」になると思います。
栄養士は基本的に表には出ないけれど、子どもたちの成長と安全に日々かかわっているということをこれからも大切にしていきたいです。
身支度を整えて調理作業開始。配膳作業後、午前の洗浄作業等を行います。
給食の提供が遅れないよう、午前中は勝負どころ。
午前の作業を終えたらしっかりと休息をとります。
お昼の給食を提供したあとは午後のおやつの調理にとりかかり、提供の準備。
午後のおやつも手作りを心がけています。
献立に変更点があった場合、次回の献立に活かせるよう修正をかけます。
献立の修正のほか、食材の発注の確認、次月の献立の作成など。
毎月ルーティンで続いていくものは、事務作業も先へ先へと進めるようにしています
今日も一日お疲れ様でした。
週末は、次週に向けてしっかりと休息をとります。
私の趣味は、読書と絵画鑑賞です。お休みの日は、自宅で好きな本を読んだり美術館に行ったりしながら過ごしています。
今は子育てに追われて家で過ごすことが多いのですが、子育てが落ち着いたら、いつか「ルーブル美術館」に行くのを夢見て絵画を鑑賞しています。