【保育士を辞めたい方へ】よくある理由や次の仕事の選択肢とは?

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CC:伊藤 優香

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「保育士を辞めたい」と一人で悩んでいらっしゃる方に向けて、本記事では、保育士が辞めたいと感じるよくある理由を解説します。さらに、後悔しないための「退職前に冷静に考えるべきこと」や、保育士経験を活かせる仕事などもご紹介します。悩みを解消し、新たな一歩を踏み出すためのヒントが見つかれば幸いです。

目次

保育士を辞めたいと感じるよくある理由

①給料や待遇への不満

保育士の給料は、他の職種と比較して低い傾向にあると感じる方が少なくありません。子どもの命を預かるという重い責任や、多岐にわたる業務内容に見合った対価が得られていないと感じることは、退職を考える大きな理由の一つです。

特に、残業が多いにもかかわらず、その分の手当が十分に支払われない場合、不満は募りやすくなります。

給料や待遇に不満がある場合は、現在の職場で改善を求めるか、より良い条件の職場への転職を検討することが考えられます。転職エージェントなどを活用し、自身の経験やスキルに見合った給与体系や福利厚生を持つ園を探すのも有効です。

②残業や持ち帰り仕事が多い

保育時間中は子どもたちから目が離せないため、日中の業務時間内に事務作業や行事準備などを終えることが難しいのが現状です。そのため、残業が常態化したり、自宅に仕事を持ち帰ったりすることが多く、プライベートの時間が削られて心身ともに疲弊してしまうケースが多々あります。

人手不足の園では、この傾向がさらに顕著になることがあります。

残業や持ち帰り仕事の多さに悩む場合は、まず上司に業務量の軽減について相談してみましょう。状況が改善されない場合は、残業が少ない園や、業務分担が明確な職場への転職を検討することも重要です。働き方改革に積極的な園を探すのも良いでしょう。

③職場の人間関係に疲れた

保育園は職員数が限られていることが多く、人間関係が密になりやすい職場です。そのため、一度人間関係が悪化すると、日々の業務に大きなストレスを感じ、孤立してしまうことがあります。

先輩保育士や同僚、主任、園長との関係性がうまくいかないことで、仕事へのモチベーションを失い、「辞めたい」と感じる人は少なくありません。ハラスメントが原因で退職を考えるケースもあります。

人間関係に悩む場合は、まず信頼できる同僚や、状況を改善できる立場にある主任や園長に相談してみましょう。もし相談が難しい、または改善が見込めない場合は、第三者機関や労働基準監督署への相談も選択肢として考えられます。

④保護者対応への負担

保護者とのコミュニケーションは保育士の重要な業務ですが、クレーム対応や価値観の違いから生じる精神的な負担が大きいと感じる人もいます。保護者からの厳しい視線や、些細なことでもトラブルに発展する可能性に常に気を張っていることで、心に余裕がなくなり、保育の楽しさを見失ってしまうことがあります。

保護者対応に悩む際は、一人で抱え込まず、経験豊富な先輩保育士や上司に相談し、対応方法のアドバイスを求めることが大切です。園全体で保護者対応のルールを設けているか確認することも有効です。精神的な負担が大きい場合は、心療内科など専門機関のサポートを検討することも視野に入れましょう。

⑤命を預かる責任の重さやプレッシャー

子どもたちの安全と成長を預かる保育士の仕事は、その責任の重さから常に大きなプレッシャーが伴います。少し目を離した隙に子どもが怪我をしてしまったり、予期せぬ事故が起きたりするリスクは常に存在し、その度に自分自身や園全体の責任が問われます。

こうした日々の緊張感や重圧に耐えきれず、精神的に疲弊し、「もう続けられない」と感じる保育士も少なくありません。

責任の重さに悩む場合は、少人数の子どもを預かる施設や、企業内保育所など、よりきめ細やかな保育が可能な職場への転職を検討するのも良いでしょう。また、園内で安全管理体制の見直しを提案したり、他の職員と連携してリスクを分担したりすることも考えられます。

⑥保育以外の仕事に追われている

保育士の仕事は、子どもたちと関わることだけではありません。指導案や日誌の作成、おたよりの準備、壁面装飾、行事の企画・準備など、多岐にわたる事務作業や制作業務が日常的に発生します。

これらの保育以外の業務に多くの時間を割かれ、本来やりたい子どもたちとの関わりが疎かになっていると感じることで、仕事への不満や「辞めたい」という気持ちにつながることがあります。

保育以外の業務負担が大きいと感じる場合は、園内で業務効率化の提案をしたり、業務分担の見直しを相談したりすることが大切です。

⑦将来のキャリアパスが見えない

保育士として働き続ける中で、「この先、どのようなキャリアを築けるのか」「給料は上がっていくのか」といった将来への不安を感じることも、退職を考える理由となります。

特に、年功序列の傾向が強い職場や、昇進・昇給の機会が少ないと感じる場合、モチベーションを維持することが難しくなることがあります。自身の成長やキャリアアップのビジョンが見えないことで、「このままで良いのだろうか」という疑問が募るでしょう。

キャリアパスに不安を感じる場合は、まず園長や主任に自身のキャリアについて相談し、どのような道があるか確認してみましょう。それが難しい場合や、現在の園では希望するキャリアアップが見込めない場合は、キャリアアップ制度が充実した園や、専門性を高められる他の保育関連施設への転職を検討するのも有効です。

保育士を辞める前に冷静に考えたいこと

「保育士を辞めたい」という気持ちが募る中で、すぐに退職を決断する前に、一度立ち止まって冷静に状況を整理することが大切です。感情的になることなく、客観的に現状を見つめ直すことで、後悔のない選択ができるでしょう。

なぜ保育士を辞めたいのか理由を明確にする

漠然と「辞めたい」と感じていても、その具体的な原因が何なのかを把握することが第一歩です。

給料への不満、人間関係の悩み、残業の多さ、保護者対応の負担、責任の重さ、保育以外の業務、将来のキャリアパスへの不安など、多岐にわたる理由が考えられます。

これらの不満を一つずつ書き出し、可視化することで、本当に解決すべき問題が何なのかが明確になります。問題が明確になれば、退職以外の解決策が見つかる可能性も生まれるでしょう。

信頼できる人に相談してみる

一人で悩みを抱え込むと、視野が狭くなりがちです。

信頼できる家族や友人、職場の先輩や上司など、第三者に相談することで、客観的な意見や新たな視点を得られることがあります。

もし職場に相談しにくい場合は、専門のキャリアアドバイザーや転職エージェントなど、守秘義務のあるプロに相談することも有効です。

退職以外の選択肢も検討する

「辞める」という決断を下す前に、現在の職場で状況を改善できる可能性がないか、退職以外の選択肢も検討してみましょう。

例えば、配置転換や担当クラスの変更、時短勤務への移行、業務内容の見直しを相談することで、働き方が改善されるケースもあります。

また、保育士という仕事自体は好きでも、今の職場環境が合わないだけであれば、転職という選択肢も視野に入ります。

現職に留まるメリットとデメリット、そして転職した場合のメリットとデメリットを比較検討し、自分にとって最適な道を見つけることが重要です。

保育士経験を活かせる次の仕事の選択肢

児童発達支援・放課後デイサービス

発達に特性のある子どもたちを支援する施設です。一人ひとりの発達段階や特性に合わせた個別支援計画に基づき、遊びや学びを通して成長をサポートします。

保育士の経験は、子どもの成長を理解し、個別に対応する上で非常に役立ちます。

乳児院・児童養護施設

様々な事情により家庭での養育が難しい子どもたちが生活する施設です。

子どもたちの生活全般を支え、心のケアや発達支援を行います。集団生活における子どもの見守りや、個々のニーズに応じた関わりが保育士の経験と直結します。

病児保育・院内保育

病気の子どもや、病院で働く医療従事者の子どもを預かる施設です。

体調の急変に備える知識や、限られた人数を丁寧に看るスキルが求められます。保育士の専門知識に加え、保護者との密な連携も重要になります。

企業内保育所

比較的少人数で子どもを預かる施設です。

アットホームな雰囲気で、一人ひとりの子どもとじっくり向き合えるのが特徴です。大規模な保育園での忙しさに疲れた方にとって、ゆとりを持って保育に取り組める環境となる可能性があります。

ベビーシッター

保護者の多様なニーズに応じた柔軟な保育サービスを提供します。個別対応のスキルや、保護者との信頼関係構築能力が活かされます。時間や場所の融通が利きやすい働き方を選びたい方にも適しています。

幼児教室・学習塾

子どもの知育や情操教育を行う場で、保育士の専門知識や子どもの発達段階に応じた指導経験が役立ちます。

保育園とは異なる教育的な側面から子どもと関わりたい方に向いています。

自分に本当に合った保育園・幼稚園

いまの職場が合わない方には、自分に本当に合った保育園や幼稚園を探すのがおすすめです。

職場の待遇や人間関係など、保育士を辞めたい理由が今の職場に詰まっていることも少なくありません。ご自身がなりたい保育士像になれるよう、様々な施設を見て判断することが最適です。

保育士以外の異業種への転職

自分がやりたいことが保育士以外にある場合、異業種への転職という選択肢もあります。

子どもが好きなのであれば、子ども関連の商品の企画立案、テーマパークで働くなどということもおすすめです。ぜひご自身にあった職業を見つけてみてくださいね。

まとめ

給料、残業、人間関係、保護者対応... 保育士として働く中で、さまざまな悩みに直面し、「辞めたい」と感じてしまうことは決して珍しくありません。しかし、ここまで述べてきた通り、その原因は「保育士」という仕事自体ではなく、今の「職場環境」にあるのかもしれません。

親愛会では、保育士の皆さんが心にゆとりを持ち、仕事にやりがいを感じられる環境づくりに力を入れています。給与・待遇の改善、ICTシステムの導入による業務負担の軽減、風通しの良い人間関係など、一人ひとりが笑顔で働ける職場を目指しています。

「子どもたちと向き合う時間を大切にしたい」「待遇や人間関係に悩まず、楽しく働きたい」というあなたの想いを、私たちと一緒に叶えませんか?

親愛会の働き方や、園の雰囲気、先輩保育士の声など、気になる情報はこちらからご覧ください。

https://sinaikai-hoiku.com/recruit.html

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